本「まんがケトン体入門」でケトン体・糖質制限を理解できる?
糖質制限ダイエットに関心を持ち、いろいろ本を読んだり調べるうちに出てきたのがケトン体。
今一分分かりにくいのが、糖質制限ダイエットとケトジェニックダイエットの違い。
私なりに解釈するなら以下になる。
「糖質制限」と言っても、1日や1食に摂取する糖質量には幅がある。
栄養素で太るのは「糖質」だけだ。
従って、「糖質」を制限すると「太らない」。
「太らない」から「痩せる」に移行するには、脂肪を燃焼する必要がある。
そこで登場するのがケトン体。
通常は、ブドウ糖がエネルギー源だが、糖質を制限して、ブドウ糖の貯蓄無くなると、体は中性脂肪を分解してケトン体を生成する。
このケトン体も身体のエネルギー源になる。
※最も赤血球の栄養はブドウ糖のみだが、アミノ酸や脂肪を分解してブドウ糖を作るシステムがあり、これを糖新生という。
「食べないダイエット」が危険なのは、栄養不足もあるが、糖新生で体内のアミノ酸が消費されることで代謝(筋肉量)が落ち、痩せにくい体質になること。
従って、糖質制限を行う場合は、不足するカロリーを補うのにタンパク質を積極的に摂ることが大事だ。
ケトジェニックダイエットとは、極限まで糖質を制限して、ケトン体回路を回すダイエットだ。
▶参照:ケトン体質とは?ケトン体質になる為の食事方法・期間・チェック方法【徹底解説】
ケトジェニックダイエットは食べるものに制約はあるが、お腹一ぱい食べて運動しないで痩せられる夢のようなダイエット方法である。
さて、本「まんがケトン体入門」の話に戻ろう。
「まんがケトン体入門」の著者は「おちゃずけ」さん。
監修は宗田哲夫先生。
宗田哲夫先生は産婦人科の先生で、自らの糖尿病を糖質制限食で完治し、妊婦に糖質制限食を指導している。
糖質制限やケトン体関連の著書が多い。
本書では、医学の間違った常識をブドウ糖ちゃんとケトンくんが、糖質制限の専門家に話を聞きながら、正しい知識に改めていくストーリー。
ケトン体にことを知りたいなら、入門書としておすすめだ。
但し、あくまでもケトン体の理解のみに焦点を当てた内容なので、糖質制限ダイエットやケトジェニックダイエットの具体的な説明はない。
これらについては別の本を読む必要がある。