『脳も身体もガラリと変わる!「睡眠力」を上げる方法』の感想・口コミレビュー | 心と体が健康になるブログ

『脳も身体もガラリと変わる!「睡眠力」を上げる方法』の感想・口コミレビュー

『脳も身体もガラリと変わる!「睡眠力」を上げる方法』という本を読んだので感想・口コミレビューを披露します。

前回、紹介したスタンフォード大学教授が教える熟睡の習慣の著者は、書名の通り、スタンフォード大学教授であった。

今回、読んだ本の著者は白川修一郎氏。
医学博士。睡眠評価研究所機構代表。
睡眠科学、脳生理学を専門とする睡眠研究の第一人者。

そもとも、本書のタイトルにある「睡眠力」とは何?
どうやら、著者の考える「睡眠力」とは、睡眠の常識のようだ。
睡眠力=睡眠の常識

白川氏はまず、睡眠不足の危険性を指摘。
現在の睡眠科学ではベストの睡眠時間を以下のように考えている。
①健康で長生きしたいなら、6時間~8時間の睡眠が適正
②頭をスッキリさせたいなら、7時間~9時間の睡眠が適正

スタンフォード大学教授が教える熟睡の習慣は死亡率の観点から、最適な睡眠時間を結論付けていたが、睡眠科学では、それより長い時間を主張している。

ただし、①と②を両立される最も効率の良い睡眠時間は7時間となり、これは死亡率から導き出された睡眠時間と同じだ。

その後、本書でも睡眠不足の危険性(リスク)があれこれ述べられている。

では、この睡眠不足を解消するにはどうすれば良いのか?
これについては書かれているのだろうか?

本書を読み進める。
面白い記述が発見。
「30分ずらし睡眠術」、早寝早起きを確実に身に付ける方法。

次に睡眠の質を高める方法が紹介されている。
●「風呂」が先か、「食事」が先か?
季節によって変える。
◇夏:風呂が先[お湯の温度は42度]
◇秋・冬・春:風呂は寝る時間の30分前[お湯の温度は40℃前後、20~30分ゆったり浸かる]

●夜、だらだらと過ごす時間をなくコツ
「睡眠儀式」をうまく使う。

●夜の考え事はNG。
夜遅くの考え事はネガティブな方向へ発展しやすい。
楽しいことは夜に考えて、嫌なことは朝に考える。

●食事の摂り方
・いつも同じ時間に寝て、適正睡眠時間(7時間)を確保。
・昼に脂質の多い物を食べ、夜の食事では脂質を控える。
・いつも寝る時間の3時間前までに食べ終える

面白い記述が発見。
「身体能力がピークになるのは『いつも就寝時間から19時間後』。
「身体能力」とあるが、脳の力も就寝時間から19時間後がもっとも高まるらしい。

ただし、脳は就寝19時間前後ともなると、日中の活動で少し疲れてきている可能性があるので、1~2時間くらい前に15分程の仮眠を取ると良い、とのこと。

12時に寝ると、午後7時。
午前1時になると、午後8時。

これはどちらかというと、ナイターにやるスポーツに関係している話に思える。

通常は、夜の7時や8時は夕食の時間なので、「身体能力がピーク」になっても、あまり意味をなさない。

第3章は、『「ああ・・・眠れない」の誤解を解く!』。
私は「眠れない」ことはないので、関係なさそうだが。
ただ、内容は「睡眠負債」の解消法や睡眠常識のウソ・ホントについて書かれている。

本書では「分割睡眠」の記述はない。
昼寝の話は出ている。
但し、「午後いつも決まった時間に30分の昼寝をするといい」と言う。
しかし、昼寝の「時間」以外については語られていない。
「昼寝は何時までに取れば良い」とか、「寝る時の姿勢」とか。

ただ、第4章では再度、昼寝の話が出てくる。
ビジネスマン向けの話だが、「15分の昼寝」を推奨している。
昼寝はするのは、せいぜい夕方の5時くらいまで。

結局、著者が本書で一番言いたかったことは、睡眠不足の害であり、健康で長生きするには「毎日規則正しく同じ時間に寝て、適正時間の睡眠(7時間)をとること」になる。

例えば、12時に寝て7時に起きる。
その為に、9時までに食事を終える。風呂は就寝の30分前までに済ませるのが良いので、11時くらい。

6時に起きる場合は、11時に寝る。
夕食は8時までに終える。風呂は10時くらいに入る。